第1期500メーターズで主に各デザインを担当をしておりました、スギモトです。
3月28日をもちまして、昨年の5月に集まった500メーターズによる初めての展覧会「Re:送っていただけませんか?」の会期が終了いたしました。
普段500m美術館のあるコンコースを利用していて、作品をご覧になっていただいた皆様、また、展覧会を見るためにお越しになられた皆様、本当にありがとうございました!
作品の搬出作業も無事に終わりましたので、リーダー、サブリーダーに続き、簡単に1年間の感想といいますか…デザイン担当でしたのでその仕事も織り交ぜてながら書かせていただこうと思います。
…とはいったものの、本番が終わった今から振り返ると、あっという間だったように感じますね。
前回までのリーダー達の記事や、500メーターズのトークを行った際など何度かお話ししているとおり、最初はかなりスローなスタートだったのですが、一度動き始めたらほぼ止まることがなかったです。…というよりも色々な〆切とかに追われていました。(笑)
500メーターズが展覧会企画の経験がないメンバーで構成されていたこともあり、全然ビジョンというか段取りがつかめていなかったところと、展覧会企画に向けて美術関係者によるレクチャーを受けながらという「受け身」となってしまいがちな立ち位置で上手くスイッチの切り替えができていなかったところが大きいのかなと思います。
次に向けての反省ですね。ぜひ活かしてほしいです。
なんだか色々あったなぁとは思いますが、一番よかったと感じているのは500メーターズとして活動することでたくさんの人に出会えたことです。
特に、ボランティアとしてやっていること、そしていい展覧会を作りたいという想いが伝わったのか、周りの人達も本気でぶつかってきてくれることは本当に嬉しかったですし、様々な面で助けられたと思います。
この繫がりは今後も大切していきたいです。
さてさて、感想はざっくりとしていますがこれくらいにして、デザイン班のお仕事の話をしましょう。
おそらくこのブログをご覧になっている方は、どこかでこのマークを見たことがあるのでは…?
…そうです。私たち500メーターズのロゴマークです!
これは500メーターズ内でコンペ形式で決まったもので、500m美術館の特徴である展示パネルが長く続いている様子を表した形で、その中から新しいもの(色)が生まれてくる、といった意味合いが込められています。
実は、500メーターズの名刺があるのですが、持っているメンバーそれぞれが赤色になっている部分の色が違ったりします。
メンバーそれぞれのカラーを尊重しつつ、複数受け取った方にも楽しんでもらえるようにとちょっとした遊び心があったんですよ。
そしてロゴを決める際には当初は様々な案がありました。
幾何学図形を使って「500」というものを表したもの、「地下通路」ということで札幌の街並みをシルエット化したもの、中にはキャラクターの提案もありました。(笑)
ロゴとしては選ばれなかったアイデアは違うところで活かされていたものもあります。
会場にもあった展覧会のタイトル文字の上部分にある街並みがまさにそうだったんです。ちゃんとテレビ塔や時計台のシルエットもチラリ。
そして、もうひとつお話ししたいのがコチラ。
そう、フライヤーです。
一応こちらは、500メーターズと作家さん達をあらわす2本それぞれの矢印が、お互いにやりとり・移動を繰り返し、北海道で手に入るもの…ひいては北海道を更新しよう、といったことをストレートに、ストレートに表現したものになりました。「お、北海道じゃん!」みたいに興味を持って、気軽にお持ちいただけていたら幸いです。
このデザインも、手紙のように2つ折りにしたようなもの、小包のようなデザインのなかから選ばれたもので、500メーターズのロゴが切手のようになっているアイデアはそこからきているものです。ワンポイントそういった工夫があるとチラシとかフリーペーパーって見ていて面白いですよね!
ほかには、作品情報を載せるキャプションのレイアウトや、会場壁面に掲示していた500メーターズの紹介紙のレイアウトだったりと会期1ヶ月前くらいからの追い込みは厳しいところもありましたが、やりがいのあった仕事だったので個人的には面白かったです。
作業をしながら、もうこれは楽しむしかないなと腹をくくってやっていた記憶があります。(笑)
この点も次は改善できたらいいですね。
さて、感想というよりもほとんど作成したデザインの話になってしまいましたがいかがだったでしょうか?
この記事を読んで、私たちの企画展を少しでも思い返したりするきっかけになっていただけると嬉しいです。
私たちの企画展は終わってしまいましたが、500m美術館では明日?もう本日ですね、4月5日(土)より新しい展示「北の脈 -North Line-」が始まります!そのフライヤーの裏面には、先ほど紹介した500メーターズのロゴマークとともに、第2期メンバー募集のお知らせが載っています。
デザインをしている、またはやってみたいと考えている方々、自分たちの考えたデザインが、企画展の告知などのための顔となり、全国各地の美術館などに設置されることは、めったにない機会ですので、挑戦してみる価値は十分にあるかと思います。
もちろん展覧会を企画してみたい、マネージメントを学びたいという方も是非。
迷っているなら、まずやってみるのが吉ですよ!
詳しくは500m美術館のホームページやフライヤーをチェックです。
第1期メンバーの活動はそろそろ終了になりますが、今後とも500メーターズを宜しくお願いいたします。
ありがとうございました。
スギモト
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